1950年代のハリウッド映画 4選

1950年代といえば、過去のことかもしれないが、映画が発明されたおかげで、時代は決して過ぎ去ったものにはならない。過去を旅したいときにはいつでも、この華やかな時代を蘇らせてくれる映画を観ればよいのである。

しかし、今は本当に多くの映画を観ることができるようになった。どの作品を観るべきだろう?と頭を悩まされているなら、このまま読み進めてほしい。当サイトが厳選した、完成度が高く圧倒されること間違いなしのオススメ映画4作だ。

昔の名画を観るのが初めてなら、ぜひこれらの作品に注目してほしい。

ゴジラ(1954年)

50年代の日本の映画配給会社であった東宝は多くの傑作を公開しており、その中の一つが『ゴジラ』だった。きっとタイトルを耳にしたことがあるだろう。

『ゴジラ』は、最初の映画の後、何度もリメイク版が作られ、その数は数えきれないほどだ。映画は、巨大な怪獣が東京を襲うというものである。『ゴジラ』は核の時代の脅威を取り扱った多くのSF作品のうちの一つである。現在までに、この怪獣は世界で屈指の大衆文化のキャラクターになっている。

シンデレラ(1950年)

40年代の終わりまでに、ウォルト・ディズニーは、ヒット作がどうしても必要だった。長年、彼のスタジオは十分な収益を上げていなかったからだ。『ファンタジア』や『ピノキオ』などの映画でも、思うような期待度を獲得することができなかった。もう一方で、ディズニーは、第二次世界大戦中と戦後に、米国政府のための映画製作に巨額を投じていた。

しかし、名作アニメ『シンデレラ』の公開で大きな成功を収め、彼のスタジオは世界的な名声を得ることとなった。本作は、その後制作された数々の大ヒット映画の始まりであった。『シンデレラ』なくしてディズニーは決して立ち直れなかっただろうと多くの人は語っている。

めまい(1958年)

名監督アルフレッド・ヒッチコックは、『北北西に進路を取れ』『裏窓』『見知らぬ乗客』など数多くの傑作を50年代の世に送り出したが、本作『めまい』は、ヒッチコックの作品中、最も秀でており、50年代最高の作品となっている。

ジェームズ・スチュアートは、ヒッチコック監督とよく組んでおり、本作では、めまいのため退職を余儀なくされる刑事を演じている。刑事は、そのため私立探偵となり、複雑な殺人計画における、ミステリアスな女性を追跡するため雇われる。

今日でも、頭にこびりついて離れない『めまい』のテーマ曲は、聴き手を魅了し続け、革新的なカメラワークはたびたび模倣されている。

第七の封印(1957年)

ハリウッド映画は、第二次世界大戦中、広く認められていた。しかし、1950年代に入り、世界の他の国の映画監督たちも、それにふさわしい注目を集め始めるようになった。そのうちの一人がイングマール・ベイルマンである。ベイルマンは、『第七の封印』で、彼にとって初の世界的成功を収めた。

あらすじは、黒死病が蔓延する中、死神に立ち向かう騎士の姿をたどるものだ。『第七の封印』で描かれるシーンは、何十年も変わらず象徴的なものとなっている。待望の『野いちご』も同年、公開されている。