現時点における2020年最高の日本映画

2020年も終わりに近づいている。今年は長く待ち望まれていた漫画やアニメの映画化をはじめ、スリリングなアクションもの、そして奥深く感動的なヒューマンドラマと、すばらしい日本映画がすでに数多く出された素晴らしい年となった。
数多くの映画が公開され、その素晴らしいストーリーの数々に観客も座席から離れられないほどだ。大変な世界情勢のわりには選択肢が多く、予想外の展開や衝撃的なビジュアルも楽しめる年となった。それでは今すぐ見るべき日本映画4本をご紹介しよう!

ラストレター

2018年に、岩井俊二は彼の初めての海外作品となる「ラストレター」を中国語で監督した。物語はある家族の悲劇から始まり、非常に不運な時の中、2人の人物がつながっていく。そして今年、岩井監督は同じタイトル、同じ物語の映画を、今度は日本を舞台にして監督した。
物語は主人公の裕里を追いかけたものだ。裕里は未咲が亡くなったことを知らせるために、姉の未咲の同窓会に出席した際に、学校のヒロインだった姉と勘違いされる。ところが初恋の相手だった鏡史郎に再会した時、裕里は本当の素性を隠すことに決める。彼女は姉の人生を理解していくという思いがけない旅に出るのである。

AI 崩壊

AI崩壊の舞台は2030年。そこではAIが人々の生活のあらゆる局面をコントロールしているが、AIは地球上の人類の存在を向上させる代わりに人々のデータを分析し、生きる資格がないと判断した人々を処刑し始める。この危機的状況に、日本は大胆な手段を決断する。
AIによる殺戮を止めるためには、このソリューションを発明した人物を見つけ出す必要があった。この近未来SF作品、AI崩壊は人間の物語を中心に展開していくが、最もハッとさせられた2020年の作品の一つである。

ヲタ恋:ヲタクに恋は難しい

ほとんどのカップルはロマンチックな関係を維持するのに苦労している。そして2人のヲタクが集まると、物事はより一層複雑化する。この映画の主人公はOLの成海という女性で、ひそかにBL本を楽しんでいる。そして彼女の同僚である宏崇は、ビデオゲームを楽しむ職場のオタクである。
彼らはどちらもヲタクだが、その個性は全く違い、そのことが彼らのキュートな関係に更に火をつける。この映画の原作は人気漫画の「ヲタ恋:ヲタクに恋は難しい」だが、この作品は単なる典型的なラブコメディではなく、観客にヲタクにも様々な一面があることを知らせてくれる。

初恋

プロボクサーのレオは自分の余命がごくわずかであることを知る。自暴自棄になった彼は、平和な関係を楽しむ代わりにガールフレンドのモニカを危険なチャイニーズマフィア、日本のヤクザ、警察の手から救い出すことを決心する。
レオはモニカに出会ったばかりだが、残された日がわずかなのであれば、彼女を助けようと考える。しかし、彼は結局正しい時に正しい選択をしたのか?この『初恋』という映画は人間のありとあらゆる感情をかきたて、今までの人生の決断が正しかったのか考えさせてくれる。