現代ハリウッド最高のアクション映画女優たち

昔は、現在ほど女性のアクションヒーローは一般的な存在ではなかった。すべてが始まったのは1979年、リドリー・スコット監督の『エイリアン』にシガニー・ウィーバーが抜擢され、初の女性アクションヒーローが誕生した。つい最近まで、映画における女性は誰かを殺すことはあっても、その後に酷い罰を受けるというのが定形となっていた。

『テルマ&ルイーズ』や、ほぼすべてのボンドガールがそれに当てはまる。しかし現在では、ハリウッドの大作映画に女性ヒーローが登場するのは珍しいことではなくなった。そこで今回は、今のハリウッドで最高のアクション映画女優たちをご紹介しよう。

アンジェリーナ・ジョリー

『トゥームレイダー』シリーズでララ・クロフトを演じたアンジェリーナ・ジョリーは『ウォンテッド』にも出演し、その続編への出演を断って今度は世界を股にかけるスパイスリラー『ソルト』で新境地を開拓した。彼女は後にパートナーとなるブラッド・ピットとヒット作『Mr.&Mrs. スミス』で共演し、その後出演した『マレフィセント』は興行的に大成功を収めた。

アンジェリーナ・ジョリーがどんな役でもこなせることは間違いないが、最近の彼女は脚本や監督業、より深みのある役柄を演じることに集中しているようだ。

スカーレット・ヨハンソン

MCU作品においてブラック・ウィドウとして素晴らしい活躍を見せた彼女は、リュック・ベッソン監督の『ルーシー』で主演を務め、助演男優の存在がなくとも世界的な成功を収めた。

これがきっかけのひとつとなって、アニメおよび漫画が原作の『ゴースト・イン・ザ・シェル』の主演に抜擢された。

ゾーイ・サルダナ

ゾーイ・サルダナはアクション映画でキャリアを築いてきたが、世間の大半はマーベル映画の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の出演者として彼女を認識している。緑色の肌のスーパーヒーローとして高い知名度を獲得した彼女だが、他にもアクション作品において深みのある役柄を演じている。

『スター・トレック』や『アバター』といった大作フランチャイズや、コミック原作の『ルーザーズ』、アクションスリラーの『コロンビアーナ』などに出演している。

ミシェル・ロドリゲス

『バイオハザード』でミラ・ジョヴォヴィッチのキャリアは一気に上向いたが、この作品で最もタフな女性は彼女ではない。それは本作、そして後の『バイオハザード∨ リトリビューション』でレインを演じたミシェル・ロドリゲスだった。

彼女は『ワイルド・スピード』シリーズでもレティ役で力強い存在感を放っている。同シリーズでは8作中5作に出演し、時にはヴィン・ディーゼル以上の強さを見せつけている。

リンダ・ハミルトン

昔ほどの人気は無いとはいえ、リンダ・ハミルトンと彼女のハリウッド映画における功績に触れないのはフェアとは言えない。『ターミネーター』でサラ・コナーを演じた彼女は、史上最高の女性アクションヒーローになった。

1作目では典型的な「危機に陥る女性」の役であったが、続く『ターミネーター2』では地上最強の女性へと変貌を遂げた。彼女は恐怖心を抱えつつも、勇敢で、賢く、危険な存在となったのである。